あなたが家づくりに成功する為の14の法則
家を建てる。一口にいっても様々なケースがあります。
年収の5~6倍の価格でしか手に入らないのも当たり前となりました。多くの場合、2,000万円の家を建てるとき、なんと約600万円の広告費が含まれていることをご存知ですか?このことを知る人は少なく、メーカーの人でもわからなくなっている人が増えています。毎月のローンを気にして何万の買い物も勇気がいるのに、本来の目的以外の経費を払わされられる家づくり。家は買うものではなく、共に作り上げるものです。作り手の顔が見え、設計施工までじっくり話し合いながら作り上げる。家は30%安く建て、みんなが喜ぶ家づくり。
①家族会議は必ず行う!
まずは家族間の希望をみんなが知る事からはじめましょう。ご両親のお考えも聞き、十分話合ってください。この時点で文句や不満はすべて終わらせて起きましょう。
そうすることで、あなたの新築への希望やイメージが固まってきます。
②情報を集める
イメージが固まってきたら、そのイメージにあう依頼先を選ぶ為に情報集めです。流行に流されるだけではなく、家族間で話し合ったことを忘れずに。実際に新築を建てた人の意見を良く聞くと参考になります。
③建築業者を選ぶ
大手ハウスメーカーの営業は契約まで、現場監督は引渡しまでで、一生長くお付き合いできる人は少ないのが現状です。しかし、家は人が作るものです。会社の大きさや広告、モデルハウスで選ぶのも大きな判断材料となりますが、最後はその人の誠実さ、実績、考え方を確認してください。
建築中の現場を見て、詳しいことは分からなくても、「建材や道具は綺麗に整頓されているか」「職人さんの挨拶や現場の雰囲気」等、感じることができる範囲でも、その建築屋さんのことが良くわかります。
子供の頃の感性で選んでみて下さい。
④新築のための資金計画
ボーナスを当てにせず、頭金を多くし、借り入れを少なくすること。
まずは月々いくらなら支払いができるかが基本です。固定金利で長期の年数を安定して支払える様に融資を選びます。返済額は
年間返済金額 = 手取り年収の25%以下
に設定できれば安心です。
⑤敷地・地盤調査
土地が今から建築する家の重さに耐えられるか、隣家までの位置、目線等図面だけでは分からない調査は、建設会社の人と一緒に調査をしたほうが安心です。必要な場合は設計段階に進む前に、地盤調査をしたほうが安心です。
もしも、土地からお探しの場合は、様々な判断材料がありますが・・・
あなたの第一印象(こころの声)を大切にしてください。
なんとなく気持ちがいいとか、わくわくしてくるなど、良い印象かどうかを感じてください。
感じない場合は見送るべきです。価格は二の次で、めぐり合いを信じることが大切です。
⑥基本設計・見積もり
もう一度専門家に依頼する前に、家族でわいわい、がやがや、泣いて、笑ってイメージを固めておきましょう。家族がバラバラにイメージを伝えると、建設費が高くなる、又大きな家になることが多いです。限られた敷地、予算の中で、全ての希望を取り入れようとすると、必ず無理がいきます。優先順位を決め、専門家のアドバイスをよく聞いてください。
⑦家相
世の中には色々な家がありますが、代々続いた家、商売がうまくいっている家、いつお会いしても楽しい方の家等、素晴らしい家があります。
それは、バランスが取れている家、綺麗に手入れしてある家、日当たり、風通しの良い土地・家であり、快適さを感じる家です。
流行にながされない、あなたにとって、家族にとって本当に快適な家を考えてみましょう。
⑧イメージと図面チェック
設計図が出来てきたら、テレビ・タンス・家具・ベット・布団、実際にある物を計って図面において見ましょう。使い勝手、収納の量のチェックが出来ます。
⑨契約
何ヶ月もかけてイメージを図面へ表現でき、工事金額も予算と合ってきたら契約です。ここで重要なのは耐用年数の確認です。
屋根材、外壁、水周りの配管等は材質によって、十年から十五年でメンテナンスのいる物も多く、目先の見積もりを下げて契約を急いだ為に後々、メンテナンス経費を数十万円かける家もあります。少し良い物を選べば耐用年数が長くなり、かえってお得と言う事が多いのです。
目先の契約の為、または安く見せている為、後々費用がかかることを説明しないケースもあります。別途工事・諸費用の確認。見積もりに含まれない費用(ガス・水道・照明・火災保険・登記費用・地鎮祭費用)など総額の確認が必要です。
⑩近隣挨拶・地鎮祭
地鎮祭の前後には、施工業者と共に、挨拶まわりをすることが大切です。
工事期間中は、工事の音もうるさく、作業用の車も多く、近隣の方のご理解とご協力なしでは家を建てることはできません。業者まかせにしないで自身も挨拶をすることが、入居後のおつきあいをよりよくします。
地鎮祭は土地の神様に感謝し、工事が無地に終わる様にお願いする行事です。施工業者に相談し、出来る限り行いましょう。
⑪着工・上棟式
基礎工事後、土台柱を組み上げていきます。上棟式には、大地や棟をつかさどる神々に事故が無い様に完成する様にお願いをし、職人さんの労をねぎらう意味があります。
お酒・おつまみ・お弁当をふるまいます。この時にはご祝儀が必要です。棟梁に二万から三万円、手伝いの人に五千円から一万円くらいが相場です。
家は共に作ります。ジュース一本、挨拶ひとつで人間は気持ちが変わるものです。毎日用意する必要はありませんが、現場に行くとき、職人さんと会う時、ジュース一本、挨拶ひとつで家の出来に差がでます。
お互いが感謝しながら共に作り上げる、こんな楽しみは一生に一度しか味わえません。
⑫現場確認
電気配線、照明の位置、窓の高さ、棚の高さ、造作の家具、色の確認、毎日が忙しく楽しく過ぎていきますが、現場で新たに変更したい事も出てきます。その場合はお互いに早く相談し合うことが大切です。
遠慮せずになんでも相談しましょう。早いほうがお互いに費用が少なく変更できることも多いです。
⑬竣工検査・引渡し
引越し前に業者さんと検査を行います。建具の調節は1年後ぐらいにもう一度行うほうが、家・建具の伸縮が収まり良いようです。引越し後約二ヶ月は天気の良い日に窓を開け、押入れ、クローゼットの戸を開け、換気をして下さい。
湿気・有害物質がこもっていると身体にも家にもよくありません。特に和室は湿気がこもりやすいので、年中風通しには気をつけてください。ダニなどは薬品に頼らず風通しが大切です。
⑭近所への挨拶とお礼
これからの新居での生活を始める上で、とても大切なことです。工事期間中のお礼、今後の挨拶をかねて早目に挨拶をしましょう。お付き合いは一生続くと考え、良い印象をお互いに持つことが大切です。
家とは、携わる一人一人の心と自然の力のこもった材料とが手を結び合って初めて形となります。そんな温かみのある心触れ合う空間に育つ子供達は幸せいっぱいに成長するのではないでしょうか。そしてそこに住むあなたの人生のドラマも作品となります。どうか、あなたの廻りでいい事がたくさん起こる家になることを祈ります。